未経験からエンジニアを目指す貴方がSOFT SKILLSで読むべき4つの章
こんにちは、Toshiです。花粉症つらすぎます。
さて、今日は初めて本について記事を書いてみたいと思います。
こちらの本です。
エンジニア界隈ではそれなりに有名な本なのでは?と思います。最近読み終わって、僕のような「エンジニアにこれからなりたい!」という方に役立ちそうな情報が多かったので紹介させてください。
目次です。
- 初心者向けの本ではない?
- 2割を知って8割を知ろう
- まずは読んでほしい4つの章
- 「第5章 面接をハッキングするコツ」
- 「第16章 うまくやり遂げるまではできたふりをしよう」
- 「第28章 私の10ステッププロセス」
- 「第56章 なぜ健康をハックする必要があるのか」
- まとめ
初心者向けの本ではない?
タイトルから「ソフトウェア開発者じゃないし、私にはこの本は関係なさそう。」もしくは「今は非エンジニアだし、ソフトウェア開発者になってから読んでみようかな。」と思ったなら、ちょっと待って!
まずこの本はソフトウェア開発者だけに向けて書かれた本ではないです。(著者がソフトウェア開発者なので、このタイトルになっていると思われる)
むしろ、ソフトウェア開発者だけに特化して書かれた箇所はほぼないですし、それはWebエンジニアなどに読み替えても問題なく読めます。
また、非エンジニアでもこれからエンジニアを目指すなら是非読んでほしい。この本を通じて学べることとして
- 効率的に就職する方法(未経験者こそ知るべき)
- 効率的に学習をすすめる方法
- 心と身体のケア方法
を学ぶことができます。特に「効率的に就職する方法」は効果がありそうだけれど、普通ではなかなか思いつかなそう。単に勉強してポートフォリオ作って仕事獲得しよう!だけではない、他の方法もあるんだ。と目から鱗でした👀
2割を知って8割を知ろう
この本の第3部に「学ぶことを学ぼう」というパートがあります。この中で、「全体の8割を知るために、知るべき2割を見極めてその2割を学ぼう。」という感じの考え方が出てきます。
全71章から構成されているこの本のすべてを読むのは大変です。また読者の現在のステージによって、どの章が8割を知るための2割になるかは変わってきます。
例えば、貯金が多くありこれから増やしていきたい。と考えている人であれば、第5部のお金に関してのパートが重要になると思います。すでにソフトウェア開発者として働いていて、ブランディングをしていきたいならまた別のパートが重要になると思います。
この記事では、未経験エンジニアが効率的に学習と就活を進めるために読むべき章をお伝えします。それらを読むことで、450ページを超える分厚いこの本の大切な2割を知ることができるかと!
まずは読んでほしい4つの章
定価が3,000円を超える本なので、まずは立ち読みしてみよう!そんな本屋の敵のような貴方にはまず下記の4章を読んでほしいです!
- 「第5章 面接をハッキングするコツ」
- 「第16章 うまくやり遂げるまではできたふりをしよう」
- 「第28章 私の10ステッププロセス」
- 「第56章 なぜ健康をハックする必要があるのか」
各章がどんなものか、それぞれ説明していきます。
「第5章 面接をハッキングするコツ」
この5章と16章は仕事に直接関連する章です。この5章では、面接をパスするための戦略に触れているわけではなく、面接に臨む前に出来ることはあるよ。ってお話です。
端的に言うと、面接が始まる前に、採用に関連する人と繋がりをもったり、自分のことをブログやSNSなどで知ってもらっておくと採用確率が高まるよね、って話です。(有名ブログをもつ方法などは他の章で触れられています)
この章ではポイントとして以下のように書かれています。
ポイントは、一般に考えられていることとは裏腹に、ほとんどの面接官は、技術以外のあらゆる要素に基づいて人を採用するということである。(中略)単純に言えば、面接に合格するためのもっともてっとり早い方法は、面接官に気に入ってもらうことだ。そのための方法はたくさんあり、その大半は、面接が始まる前にできることである。
面接官は技術以外の要素に基づいて採用する、って最初マジか。ってなりました。
この本を読んだ後にメープルシステムズのもっちーさんの有料noteを読んでみて採用担当はエンジニアではない。と知ってちょっと驚きました。(500円とちょっと高いですが、今まったくエンジニア友達もいなくてエンジニアどう目指せばいいか全く分からない。という人は買ってみるといいかもです。
面接が始まる前にできることは沢山あります。って言うけど何したらええねん。ってなると思いますが、昔ながらの求職とこの本で提案されているもっといい方法を文字で表すと👇
古いやり方
履歴書を山ほど送りつける→面接を獲得する→面接を受ける
もっといい方法
社内に接点を見つける→接点となる人と親密な関係を築く→個人推薦をもらう→面接を受ける
これめっちゃ分かりやすいですよね。僕も勉強開始当初は古いやり方しか考えてませんでした。とりあえず勉強して、ポートフォリオ作って面接を受けて。という順番。
でも、先日の企業懇親会でDICの野呂さんとお話させていただいたり、現役エンジニアの知り合いが増えてきて話を聞いていると、どうやら古いやり方はそんなにスマートなやり方ではないかも知れないと最近感じています。(野呂さんからお伺いしたお話はこちらにまとめてあります)
この本はいつも章末に「やってみよう」という項目があります。この5章では以下のように書かれています。
今すぐ職を積極的に探すのではなくても、働いてみたいと思う会社とその会社にいる知り合いのリストを作ろう。
働いてみたいと思う会社のリストの中に、知り合いのいない会社がある場合、少なくともその中の一つで働いている誰かと合う計画を立て、その人の間に人間関係を作ろう
少なくとも1つの地域のユーザーグループを見つけて会合に出席しよう。そして、出来る限り多くの人に自己紹介をしよう。
今はTwitterなどで簡単につながりが持てますので、気になる会社に努めている人がいたらフォローしたりふぁぼしたり、その人が参加する勉強会に自分も参加したりとか色々できそうですね。
Twitterでフォロワー数千人いる人と実際に勉強会などで会った時に話しかけるのビビっちゃいがちですけど「いつもツイート見てます!」とかって話しかけると結構普通に話してくれます🙆♂️
都内なら勉強会はたくさんあるので、沢山参加してエンジニアの知り合いを作って、自己紹介する時は何か少しでも相手に印象をもってもらえるような工夫をしたいですね!(僕は英語くらいしかちょっと出来ることがないので、なるべく英語で自己紹介して「英語の人」って印象をもってもらえるようにしています😇)
「第16章 うまくやり遂げるまではできたふりをしよう」
この章は特にこれからエンジニアを目指す人にとってとても大切だと感じます。それは何故か。まずは僕のような未経験者は何かをやってみて経験を積んでいかないといけないからです💪
未経験だからと言って、せっかくサイト作成などのチャンスが目の前にあるのに「私はまだやったことないので…自信がつくまではチュートリアルをやり続けたい…」という姿勢だったら誰も仕事を頼みたくないですよね。
自転車に乗れるようになりたいのに「自転車のる練習して転ぶの嫌だから、まずは自転車の乗り方を本で学ぼう!」なんて言ってる人いたら「転んでもいいから乗ってみなよ」って思いますよね。
どうやらまだ自分が準備できていない難問や課題にぶつかって乗り越えていかないと人間はなかなか成長できないっぽいので、その難問や課題にぶつかる時の姿勢として「うまくやり遂げるまではできたふり」をすることが大切なようです。
じゃあ全然出来ないこともハッタリでやってみればいいのか。というとそうではなく、一部引用すると
「うまくやり遂げるまではできたふりをする」と言っても、嘘をついてまだ備えていない知識や能力があるふりをしろというわけではない。仕事に取り掛かる前から、まるでその仕事や技をやり遂げたかのように行動せよと言っているのである。(中略)
次のように行動することを表している。
・まるで、成功のために必要なスキルと能力をすでに持っているかのように。
・まるで、すでになりたいと思っているタイプの人間になっているかのように。
・思考を重ね続ければいずれ克服できることを深く理解しているため、まるで、戦闘はすでに終わっており、あなたは勝者になっているかのように。
・まるで、これから通ろうとしている未知の道をすでに何度も通ったことがあるように
この章と同じようなことを今日お会いしたSwiftげきつよエンジニアさんも言っていたので、ここもこれからエンジニアになろうとする人にとって読むべき章だと思います。
「第28章 私の10ステッププロセス」
ちょっと文字数が多くなってきたので、ここからなるべく駆け足で行きます!(決して手抜きをしたいわけではない)
なぜこの章を読むべきか。ですが、どうせ学ぶなら効率よく、楽しく学ぶほうが良いと思うんです。特に僕みたいに30を超えてエンジニアを目指すなら20代の人より効率よく勉強する方法は何か。と考える必要があるのではと思います。なのでこの章が必要です。
この辺からガシガシ引用を入れていくと
私は、テクノロジーを身につけるために、知らなければならないことが3つあることに気がついた。
1. どうすれば始められるか 学び始めるための基本的な知識は何か。
2. テーマの幅 学ぼうとしているものの規模はどれくらいで、何が出来るのか。最初から細部を仔細に知っている必要はないが、自分に何が出来、この技術で何が可能かの概要がわかれば、細部は後から知ることができる。
3. 基礎 使い始めた後、基本的なユースケースはなにか、その技術を使うために知っていなければならないもっとも基本的なことは何か。私が学べるのは20%だが、その20%で日常の用途の80%をカバーするためには、どの20%を学べば良いのか
特に3の全体の80%をカバーするための20%という考え方は何にでも必要になりますね。これはパレートの法則でも有名ですよね。
先程紹介した「うまくやり遂げるまではできたふりをする」を利用してもし仕事を獲得した場合には、この80%を20%でカバーするのは何かを早く見極めて成果を出して信頼を得る姿勢は大切そう。(実務とかやったことないので憶測でしか言えん
こんだけ書いといてまだ10ステップを書いてませんでしたね。10ステップは以下のとおりです。
ステップ 1 : 全体像をつかむ
ステップ 2 : スコープを決める
ステップ 3 : 成功の基準を決める
ステップ 4 : 参考資料を見つける
ステップ 5 : 学習プランを作る
ステップ 6 : リソースをフィルターにかける
ステップ 7 : 使い始められるようにする方法を学ぶ
ステップ 8 : 遊び回る
ステップ 9 : 役に立つことが出来るところまで学ぶ
ステップ 10 : 教える
ゴール!!!!
となってます。詳しくは本読んで!(丸投げ
「第56章 なぜ健康をハックする必要があるのか」
なぜこの章を紹介するか。単純に私が筋トレ好きだからです。(最近サボってます)
一応この本でフィットネスを勧めている理由としては、自信がつき、脳にパワーを与えることができ、恐怖心の除去につながるから。ということです。
実際、筋トレした後って本当に自信に満ち溢れます。恐怖心の除去につながることもすごく分かるし、筋トレをして体は疲れているはずなのに、いい感じにテンションは上がって脳にパワーが溢れたような状態になります。
現役エンジニアの話を聞くと、エラーと数日戦ったとか恐ろしい話をよく聞きます。そういった状況で、自分に自信があるかないかでエラーと向き合う姿勢も変わってくるのではないかなと勝手に推測しました。
この辺りはGRITと関係しそうかなーとも考えたり。
GRITって端的に言っちゃうと最後までやり抜こうぜ、それが成功の鍵だぜ。って話かなと思うので、自分に自信があって恐怖心も感じなければ「俺には絶対できる!」ってなって最後まで物事やり遂げられるやん?ってことだと思うのでやはり筋トレしましょう。
この章は筋トレやったことある人ならほぼ読まなくても良い基本的なことしか書いてません。もしこれから筋トレ始めてみたい!って人はどんなトレーニングをしたら良いかわからないのが問題だと思います。
そんな時に、この本でも紹介されているBodybuilding.comはオススメです。月1,000円でトレーニングプランとそのやり方をビデオで示してくれるアプリが利用できます。英語ですが、トレーニング方法はビデオを見れば分かるので問題ないと思います。
ちなみに、私はこのトレーニングをやってます。
Alpha M's Tailored: 6 Weeks To Living Lean | Bodybuilding.com
まとめ
Twitterで情報収集も便利ですが、本はやはり良いですね。初心者すぎるとTwitterでは誰が本当の事を言っているのか、どの立場からの発言なのかなどの判断がつきにくいと思います。そんな時は、体系的にまとめられた本を読んでみるといいと思います。
この本を読むと、初心者がしがちな質問(どうやって勉強したら良いですか。どうやって仕事を得たらいいですかなど)をして現役エンジニアを困らせることがなくなり、もう一歩進んだ話が出来るようになるのでは、と思います。
ちょっと分厚い本なので取っつきにくいとは思いますが、私が紹介した章や目次を見て気になった章だけでも拾い読みして気に入っていただけると嬉しいです😊
こちら多分日本語未訳ですが、同じ作者がSOFT SKILLSの次に出した本がこちらです。実際にKindle版を購入してみて目次くらいしか読んでいませんが、こちらの本はソフトウェア開発者向けに書かれた本のようです。